【優れた適合】 【撤去のしやすさ】 【耐久性】 【応用性】
ロー着 レスト ブラクサー クレンチング 最後臼歯 

日本での自由診療の95%以上は金属を使用しています(2009年)

製 品

18K

20K

白金加金

セミ

プレシャス

プレシャス

ハイ

プレシャス

色調

金色

強い

金色

 

金色

 

銀色

銀色

淡い金色

淡い金色

金色

硬さ

Hv

 

170~220

 

115~143

 

 135~300

 

245~570

 

200~250

 

135~220

金の含有率

%

 

75

 

83

 

55~76.5

 

0~70

 

70~

 

85~

曲げ強度

Mpa

 


  450~570 420~550 200~440

一般的に「プレシャス」は金の含有率75%以上の金合金をいいますが
ここでは比較しやすいようにプレシャスを3段階にしめします
また、ビッカース硬度や曲げ強度はおよその参考値としてお考えください
【比較対象例】e.maxプレスの曲げ強度400Mpa

プレシャスメタルという言葉は、金の含有率が高い金属を示す場合に用いられるのに対し、
セミプレシャスという言葉は金の含有率がゼロの合金でも、それを示す場合に用いられることがあります。
金の含有率が0%でも2%でも60%でも「セミプレシャス」と言ってしまうのであれば、「セミプレシャス」とはかなりいい加減な言葉であるともいえます。

semi-:形・数・量にかかわる半分
本来「セミ」とは、たとえば「セミオートマチック」のように「半自動」のように半分の意味を持ちます。特に上記の「semi」から、量にかかわる半分という意味になるとすれば、セミプレシャスは何の半分なのでしょうか。非常に使いづらい言葉だと思います。

DSCN9952.JPG
DSCN0001.JPG
DSCN0023.JPG
DSCN4206-22.jpg

金属の能力を生かし、陶材やハイブリッドとのマッチングを考え、各ロー着に対応

DSCN255111.JPG
454.jpg
DSCN0025.JPG
DSCN0030.JPG

同じ成分、性質でも製造メーカーによって、金属の特性は違います
全く同じ条件で後ロー着をして、何度やっても陶材が割れる金属があり
何度やっても陶材が割れない金属があります

DSCN0028.JPG
cocr-22.jpg
203.jpg
DSCN9957.JPG

【 適合 】
金属 > プレッサブル >CAD/CAM

GOLD

alaska-gold-nugget.jpg

王水以外には溶けず、展性・延性に優れ、もっとも薄く延ばすことができる金属であり、他の金属と溶け合いやすい。合金になるときに他の金属の伸長性を増し、特性、色調の変化に富んだ金属を作ることができる。
金は熱伝導率、電気伝導ともに優れ、空気では浸食されず、湿度、酸素などの化学的腐食に対して非常に強い。
銅と混ぜると赤く、白金、パラジウムと混ぜると白くなる。

熱伝導率 317 W·m−1·K−1   
融点 1064度
モース硬さ 2.5

PLATINUM

platinum-ore.jpg

王水以外には溶けず、科学的に非常に安定していて、酸化されにくい。
合金のなかで融点を上げる役割や脱色の役割を担うことが多く、硬さ、引張り強さの機械的性質を向上させる。
似た役割であるパラジウムに比べ、アレルゲンになる確率が低い。

熱伝導率 71.6 W·m−1·K−1   
融点1768度
モース硬さ 4.3

PALLADIUM

palladium-ingot.jpg

白金族元素のひとつであり、常温で安定している銀白色の金属で、水素吸蔵合金としても利用される。歯科においてはアレルギーを引き起こす可能性が高いとされながらも、装飾用の金属の中では、アレルギーを起こす可能性の高いホワイトゴールドの代替え金属としてパラジウムが使われている。
歯科用合金を作る際はパラジウムを加えることにより、耐食性、機械的特性が増す。
白金に比べ比重が1/2。

熱伝導率 71.8 W/(m·K)   
融点1555度

SILVER

silver.jpg

室温での熱伝導率、電気伝導率は金属中で最大。
貴金属の中では金の次に展性・延性に富んでいる。
焼付合金においては、銀が多く含まれているとロー着強度が得られる。
反面合金に銀が含まれていると陶材が黄変することもあった。その境界でいわれていたのが15%の含有率。
貴金属のなかでは比較的化学変化しやすく、表面に硫化物が生成して黒ずんでくる。昔からお金持ちの食器にフォークやナイフに銀が使われていたのは、この化学変化しやすさから毒物を混ぜられていた場合に発見しやすいからといわれる。

熱伝導率 429 W·m−1·K−1
融点961度
モース硬さ 2.7

COPPER

cu.jpg

銅は銀に次いで電気伝導性に優れ、銀を100とすると97以上であり、熱伝導率も銀を100とすると94。また、耐食性・展性・延性にも優れながら、融合性に富みいろいろな合金を作る。
金属で色が付いているのは金と銅のみ。

熱伝導率 401 W/(m*K)
融点 1357度
モース硬さ 3.0

その他

5057177.jpg

亜鉛【Zn】  
   脱酸材  合金の融点を下げる 合金の流動性が高まる

スズ【Sn】  
   脱酸材 合金の強化 陶材との科学的結合が強くなる

インジウム【In】
   脱酸材 合金の流動性が高まる 陶材との科学的結合が強くなる

ルテニウム【Ru】
   微量の添加で合金の結晶が微細化する

イリジウム【Ir】
     微量の添加で合金の結晶が微細化する 合金の強度を増す

ガリウム【Ga】
     合金の融点を下げる 合金の流動性が高まる

ちなみに 
チタン のモース硬さ 6.0
ニッケルのモース硬さ 3.5
コバルトのモース硬さ 5.5





ページの先頭へ